ビーダマンのミラージュイーグルをシリコン型を使ったレジンキャストで複製し、ミラージュレオンを作りました。
きっかけ
先日、こんな記事を書きました。 takanamito.hateblo.jp
せっかくレジンキャストの技術を習得したので、複製が活きるアイデアを探しているときにミラージュの存在を思い出しました。
ミラージュは原作後期に登場するビーダマンなのですが、ビリーが手に入れたオリジナルは「ミラージュイーグル」そのコピーが「ミラージュレオン」として登場します。
はじめてこの話を読んだ小学生の時から「ミラージュをコピーしてレオンを作る」という行為への憧れもあったので挑戦してみました。
結果、いい感じのクオリティで複製することができました。
「最高!」
完成品
全塗装も検討しましたが、複製品であることやミラージュから感じるプロトタイプ感を残したかったのでグレーのサーフェイサー1色のみで仕上げてみました。
残念ながらレジンキャストでは強度不足でビー玉の発射はできません(割れるのが怖くて1回も試してない)
ミラージュはパワーブレードアームとパワートリガーコアの組み合わせにより機体バリエーションが複数存在し、どれをレオンと呼ぶかは諸説あるようです。
今回は原作に忠実に両方とも装着したパターンで複製しました。
せっかく作ったのであのシーンも再現。
バァァン
E-Unit版のノーチラスポセイドンやバーニングアトラスも見てみたかったですよね。
作業ログ
制作風景も残しておきます。
まずは粘土埋めから。後期のビーダマンは立体的な造形のパーツが多く、特に高さのあるパーツの埋め方は試行錯誤しました。
↓こういうパーツは特に両面型の片方が薄くなって破れたりするので難しい。
型が作れたらレジンを流して整形していきます。
パーツの形状が複雑でどうしても気泡が消しきれずに苦労しました。
一通りパーツが作れたら仮組みです。
EUnitシリーズはコアやボディ部分のパーツがでかくて鬼門。
ここまで形が見えてくるとさすがにアガる。
仮組みですが完成したときの感動ったらなかった。
ここまでできたら、いったんばらして表面処理。
細かい気泡をパテで埋め、表面にヤスリがけ(400 → 600番)
サフを吹きながら仕上がりを確認していきます。
ポリパテの扱いに慣れてなくて、瞬着クリアパテと併用して四苦八苦。
徐々に組み上げていきモチベーション維持
たたずまいが渋すぎて感動していました。
かかった費用
使った材料は以前の記事にまとめてますのでそちらを参照してください。 takanamito.hateblo.jp
- ほいく粘土 x4 = 1,200円
- シリコン 5kg = 17,955円
- レジン 2kg = 5,290円
- 造形村 GKサーフェイサー = 1,000円
合計 25,445円
正規品であればミラージュ本体+パワーブレードアーム+パワートリガーコア含めて1500円くらいじゃないでしょうか?
あらためて金型技術とおもちゃメーカーは偉大だと再確認しました。
まとめ
思っていたよりクオリティの高い複製ができたのでとてもうれしかったです。
とくに原作再現が好きなので、漫画のワンシーンを自分の複製品を使って再現できたことに感動しています。
ミラージュは劇中での入手の経緯がすごく良くて
ビリーと津印の因縁の対決もアツいし、追い詰められたビリーの「レオンを右手モードにチェンジ...」あたりの一連のシーンを読んで小学生の僕は震えた記憶が今でもあります。
ああいう手元にある手札の中から思いもよらない作戦を実行するシーンが大好物なので、ミラージュは数あるビーダマンの中でも好きな機体の1つです。
ただ入手後に目立った活躍がなく原作が終わってしまった悲しさもあり、こうして数少ない印象的なシーンを再現できたうれしさあり、ちょっと複雑。
閑話休題。製作期間は5ヶ月ほど。主に仕事が休みの土日にちょっとずつ作業を進めていました。
完成までけっこう時間がかかって疲れてしまったので、しばらくは工作おやすみの予定。
ただ大人になってもこうやって新しい技術を習得して、子供のときに憧れたものを手に入れられるのはやっぱりいいですね。
今後はしばらくおやすみした後に、ビーダマンの3Dモデリングを再開する予定です。
版権許諾がおりるか不明ですが、もしも許諾がおりればビーダマンのガレージキットでワンフェス出展してみたいなと検討中。
ちなみに、調べたけど過去にビーダマンで出展されたことがあるのかないのかわかりませんでした。詳しい人いたら教えて下さい。