blenderでフィギュアの3Dモデルをつくる
今までFusion360を使った図面を引くタイプの3Dモデル作成はやっていましたが、人や動物の3Dモデルを作りたくなったのでblenderを使った3Dモデル作成を学びました。
作ったもの
ゴリラのコンボイを作りました。
おもちゃはたいていロボットモードが軸で、ビーストモードでちゃんとコンボイ体型のフィギュアが欲しくて選びました。
#あけおめ声優
— タカラトミー (@takaratomytoys) 2018年12月31日
子安さん、ゴリラ、コンボイと聞いて。 pic.twitter.com/4plsQyy7Ds
勉強
1日目 操作に慣れる
いきなりコンボイは作れないので、まずはblenderの操作に慣れるべくチュートリアル系の教材を購入しました。セールで安く買えてラッキー。
四角や丸のオブジェクトを組み合わせつつ、くまのぬいぐるみを作っていきます。
2日目 ゴリラの作り方を調べる
くまさん完成
blenderで作ったくまさん pic.twitter.com/nHdfXS7w2D
— takanamito (@takanamito) 2024年5月16日
次いでコンボイのモデリングを進めるため、人型の3Dモデルを作成している資料を探します。
YouTubeで教材となる動画を探したところ、mmCGチャンネルさんのモデリング解説動画が圧倒的に分かりやすかったのでこれを見て進めていきます。
いろいろモデルの作り方はありますが、輪郭線を描いてから点をつないで面を貼っていくやり方が自分には合っていそうでした。
とりあえず顔を作っていきます。
人間のキャラクターの作り方を真似したので、鼻が全然ゴリラじゃないですね。
3日目 顔のモデリング
面を全部貼ったけどなんか違うのでやり直し。
同じ手順で進めますが、今度はゴリラの特徴を盛り込んでいきます。
ちょっとゴリラぽさが出てきました。
4日目 体のモデリング
顔はできたので体を作っていきます。
顔と違って特徴点が少なく、大まかに体型を描いていく感じなのでこの辺はサクサク。
手は細かいバランス調整が必要なのでけっこうむずかしい。
5日目 全身完成
朝から足を作ってひとまず全身完成
微調整は置いといて、まずは印刷してみます。
こうやってちょくちょく印刷するとパソコンのデジタル世界から現実に取り出せるのでモチベーション維持につながります。
気に入ってるのがこの角度
おもちゃでイマイチ物足りないお腹とお尻のボリューム感が再現できたので満足
6日目 ボーンを仕込む
この日は朝から電気屋に行きました。これまで雑魚マウスでモデリングをしてましたが、右腕がしんどかったので親指トラックボールのマウスを買いました。
数日ぶっ続けでモデリングしてたし、腱鞘炎になったらたまらんので予防になったらいいな。
この日はモデルを動かすためのボーンを仕込みました。
まあこれが大変で動画に付いて行くので精一杯。自力で再現できるほど理解できてないがしょうがない。
大変なので、次からは公開されてるボーンのアセット使わせてもらおうと思いました。
7日目 ポーズを付ける
仕込んだボーンで実際にゴリラの体を動かすためウェイトを設定していきます。
エレキバンのCMみたいな画面で、ボーンの影響を受ける範囲を設定していきます。こちらも経験が必要で職人芸ぽい感じ。
ポーズ付けていきます。
「いいか!これは命令だ!」の時のコンボイ。これがやりたかったので、形になってうれしい...
が、このモデル気に入らないところがいくつか。
- 胸筋を中心に、筋肉がカクカクしてて滑らかさが足りない
- 手がグニャグニャしてて変
できればblenderでトポロジーを繋げ直して修正するよりも、粘土を盛っていくようにアナログに修正したかったので別のツールを探してみたところiPad向けのアプリを見つけました。
apps.apple.comいわゆるスカルプトツールで、Apple Pencilを使って直感的に粘土を盛ったり削ったりできるようなので試してみました。ZBrushに比べてはるかに安いのもいいですね。
8日目 スカルプトツールで修正
気になりポイントを修正してマッシブな感じに仕上がりました。
ケツのゴリラ感も残せた。
手の修正はこちらの動画を参考に、blenderで作った指を削除して作り直しました。
まとめ
ひとまず自分の脳内にあったイメージ通りのコンボイを3Dモデルにできました。
終日フルコミットの1週間ほどで仕上がったので頑張りました。長引くと飽きちゃいそうなので短期集中型でやって正解な気がします。
今後はこのモデルを印刷して塗装や目入れをして、本当のコンボイに寄せていこうと思います。