ジオラマ教室「透明レジンを用いた水景」に参加しました

透明レジンを使ったジオラマを作りたくて秋葉原で開催されていた3日間のジオラマ教室に参加してきました。めちゃくちゃよかったです。

作った作品はこちら

参加のきっかけ

秋葉原工作室さんのツイートを見たのをきっかけに職場の先輩と二人で参加しました。
参加してみて思ったんですが参加費が安いですね。あれだけのノウハウをこのお値段で直接教わることができるなんて。

作業工程

ちまちま写真を撮っていたので忘備録として工程をメモ。

陸地づくり

透明ブラバンの上に陸地を作るところから。
白い紙粘土と黒い石粉粘土を、メディウムを練り込みながら盛り付けていきます。

メディウムを練り込むのはプラバンやこの後使う材料との接着を良くするためとのこと。
目に見える面を石粉粘土にするなら、紙粘土いらなくない?と思って質問したところ、陸地っぽい質感になる点もあるが紙粘土のほうがプラバンと相性が良くひっつき強度が増すと教えていただきました。
こういう疑問をその場で質問して解決できるのは教室ならではで嬉しいですね。

地面づくり

次に、草っぽい緑の2種類の粉と土っぽい黒い粉にこちらもメディウムを練り込みながら盛り付けていきます。

緑の粉、よくハンズやら模型屋やらで見てたんですが、どうやって地面に接着してるのか知りませんでした。ペースト状にして使うと知ってちょっとびっくり。

あと10名以上参加者がいたので他の方の作品をたくさん見せて頂いたのですが、自分の緑の配置が「わざとらしいランダムさ」だったなと。この辺は実際に作りたい情景の写真を見るなりして研究が必要そう。

水底づくり

川砂利にまたメディウムを練り込んで敷いていきます。川砂利はホームセンターとかで売ってるやつでもいいけど、湿ってるので洗って干してから使うのがポイントとのこと。
ここまでが1日目の内容でした。

2日目、会場に着くと乾いてこんな感じに。いいですね。

型枠づくり

レジンを流すための型枠を作っていきます。
瞬間接着剤とグルーガンで隙間を埋めてレジンが絶対に漏れないように。(ここは熱中してて写真撮り忘れた)

型枠ができたら離型剤スプレーを軽めに吹いておきます。じゃないとレジン流したときに型枠が外れなくなる。

透明レジンを流す

いよいよ大本命の作業。透明レジンを流していきます。
今回使ったのは2液性の透明レジンで、主剤と硬化剤の比率が2:1の製品でした。80g:40gで合計120gのレジンを流していきます。

紙コップでまぜまぜ。先生が混ぜてるときに紙コップの縦の継ぎ目で割り箸が「カタッ」てならない向きで混ぜると気泡が入りにくいと教えてくれました。現場の知見って感じがして好き。

またここで主剤を湯煎したり、紙コップに入れた後もエンボスヒーターで温めることで粘度が下がって気泡が抜けやすくなるのも聞けてよかった。

レジンの黄変対策で、アクリル絵の具で青く色付けしています。もうちょい青くしてもよかったかも。

最初に少量をジオラマに流して、気泡防止のため筆でジオラマ部にちょんちょん塗った後にドバっといきます。

砂利や粘土から気泡がどんどん出てくるので、エンボスヒーターで温めながら竹串で気泡を取り除いていきます。
2日目はここで終了。先輩と二人で固まるとどうなるんでしょうねとワイワイ話しながら、近所のやすべえでつけ麺食べて帰りました。

波づくり

3日目。ちゃんとレジンが固まっててめちゃうれしい。カッチカチに密度高めな仕上がりで大満足でした。
型枠をバキッと外して、フィニッシャーズの離型剤落としでレジンを吹いてから波づくり。

ここでもメディウムグロスポリマー、ジェル)で波を作っていきます。波の角の部分とその後ろの凪の部分を意識すると良いとのことでした。

自分はできればゆらゆら流れる小川っぽい水面を作りたかったので、あまり角を生やさず大味な凹凸にしてみました。
初体験ということもあり「乾くと透明になる」ということは分かってるんですが、完成図がイメージできなさすぎてかなり苦労しました。

3日目はこれにて終了。波を薄く盛った人は作業終了の時点で波が乾いて完成形に近い状態で見せてもらえました。かっこよかった。

完成

光の加減で雰囲気が変わるので何枚か。

横から見たときに水の底が見えるのが、通常の平面のジオラマと違って「水の中」という要素まで増えておもしろい。
参加者の中にはジオラマに電車やガンダムを立たせている方もいましたが、立体物が入るだけでまた雰囲気がガラッと変わるのでそれもよかったです。

まとめ

めちゃくちゃ楽しかった。

うまくできてうれしい反面、自分が作りたかったジオラマのイメージとはズレもありました。
仮面ライダー響鬼を飾るための山奥の小川のようなイメージで作りたかったものの、気づけば南国の島っぽいジオラマができていたのでそこは反省です。

「山奥の小川」のイメージが自分の中で全然固まっていなかったのと、スケール感の捉え方をミスったなーと思いました。
参加者の中で自分がすげー!と思った作品はみな、10x15cmのジオラマでどの距離から見た景色を作るかの設定がうまく、まるで風景を写真として切り取ったような絶妙な構図を作り上げていました。

電車などの立体物を置くと見た人にスケールが伝わりやすい気がしたので、響鬼さんを置きながらどういう構図にするか考えてみたい。

3日目には小川のせせらぎっぽい水景の作り方も質問できて、先生の著書の中の技法を教えてもらえたので帰りに本を買って帰ったんですがとんでもない情報量で読んでるだけで楽しかったのでおすすめです。