全塗装 HG メッサー F01型

閃光のハサウェイを劇場で6回見て完全に好きになってしまったので、メッサーを作りました。

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今回はガウマン機をイメージ。
劇中ではマフティーで運用中の4機のうち1機、反政府組織によるゲリラ戦が主体のモビルスーツということでボロボロなイメージをしていたんですが
映画を見てみると意外にもダメージ感はなく綺麗な外装をしていたので、ダメージ加工や汚し加工はほぼせず
グラデーション塗装で、ほどほどなエイジング表現をしてみました。

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その他、定番の頭部バルカンのメタルパーツ化やスジ彫り
メッサーの見せ所であるベクタードテールスタビライザーの可動域を広くする改造を行っています。

作業工程

仮組み

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まずは普通にキットを組んでみて工作箇所を確認します。
フロントスカートのエアインテーク部、頭のパイプ部分の塗り分けがキツそうです。

肘関節の丸い薄茶色のパーツは一度付けてしまうと取り外しに苦労するので、仮組み時は軽めにはめておくのを推奨。

スジ彫り/段落ちモールド

こちらもやったことがなかったので今回初挑戦しました。
基本はキットに元からあるディティールの彫り直し、いくつか面が広い部分にスジ彫りを追加しています。

わかりやすいのはベクタードテールスタビライザーに追加したスジ彫り。
買ったままの状態だと面が広く、かなりのっぺりした印象だったので装甲を縦に2分割する形でスジ彫りを入れました。

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失敗したくない作業だったので、鉛筆で下書きをしてデザインを確認してから彫っていきました。
左右対称にするのが難しく定規で確認しながら何度も線を引き直しました。

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前腕部は後ハメ加工が必要な分割線が入っていたので、こちらも段落ちモールド化することでディティールアップ。
0.5mmのタガネを使ってアクリルキューブの上に置いたパーツの端を何度もなぞるだけで作れたのでコスパのいい工作だと感じました。

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また道具は定番のBMCタガネが欲しかったんですが、品薄で全く手に入る気配がないのでたまたまハンズで見かけた野沢製作所のNS超硬タガネ片切シリーズを使いました。

頭部の改修

キットはバルカン部分は窪んでいるだけだったので、ハイキューパーツのEZガンマズルを使ってディティールアップ。

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やってみて気づいたんですが、メタルパーツがちょうど刺さるくらいの穴を開けるのと、穴の角度をまっすぐ正面に向けるのが難しすぎる。
遠目で見る分には構わないんですが、じっくり見るとバルカンの銃身の角度が違うのでかっこ悪い。
この辺はもう少し練習が必要そうです。

またモノアイもシールになっていて寂しかったので、WAVEのHアイズを使い裏からガンダムマーカーのメッキシルバーを使って光を反射するように塗りました。

塗装

グラデーション塗装をしたかったので、下地はグレーサフ、エッジを残して上から色を塗り重ねています。
下地のグレーサフは一気にドバっと吹いて終わらせたかったので、女房から誕生日プレゼントとしてもらった0.5mmのエアブラシを使用。エア圧を0.2Mpaくらいの高め設定で作業しました。

以前使っていたのがコンプレッサーに付属の精度がそれほど高くなさそうなエアブラシ0.3mmということもあってか、今回買ってもらったタミヤのエアブラシは塗料が詰まることなく素直にこちらの操作に反応してくれて大変使いやすかったです。すばらしい精度。

グレーサフが終わってからは0.3mmのエアブラシに切り替えてエッジを残して塗装していきました。
初挑戦ということもあってどの程度エッジの下地を残すかの加減に大変迷いましたが、この手のやつはたいていやりすぎて失敗した経験から控えめに塗装して終了。
エッジを残した状態でエアブラシとパーツの距離を離して仕上げのひと吹きをしたことで、グラデーションの境目がうまくボケてくれたのがよかった。
この塗装の時点でツヤが消えていたので、トップコートはしていません。

赤いパーツはクレオスのあずき色にクールホワイトをちょっとずつ足して濁った色に
黄土色のパーツはクレオスのウッドブラウンをベースにクールホワイトと微量の黄色を混ぜています。イメージしていた色より若干濃くなった気がするので、ベースはウッドブラウンよりタンあたりの色がよかったかもしれない。
その他内部フレームはメカサフヘヴィで一発で塗装を終わらせています。

ベクタードテールスタビライザーの可動域拡大

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メッサーといえば空中機動の最中にギュンギュン可動するスタビライザーだと思うんですが、残念ながらキットではかなり可動範囲に制限がありました。
(これについてはガンプラトークショー付き上映会でも制作スタッフ陣から言及があった部分で、いずれ出るであろうMG版では改善されていることを期待。)

なんとかならんかと作例を探してたところこんな作品を見つけました。

gumpla.jp

スタビライザーを支えるアームが改修されていたので、コメント欄で作者に質問してみました。
ありがたいことに即レスでガンプラバトルアームアームズのパーツを使っていると教えていただいたので購入。

これについてくるアームを組み合わせて、可動域を拡大しています。
おかげで劇中で見られる、地面と水平な角度まで開いている状態を再現できるようになりました。これはかなりうれしい。

フロントスカート

赤黄黒の塗り分けが大変でした。あまり考えずに塗り始めてしまったために何度か塗り直しをする羽目に。

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ビームライフル

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キットに掲載されている作例ではビームライフルの2色塗り分けがあったんですが、緑が浮いてる感じがしてしっくりこなかったのでメカサフヘヴィで一色塗りに変更。
代わりにシルバーのドライブラシで使用感を出していきました。

レンズ部分はダイソーで購入したネイルグッズを使用しました。3mmで裏面がシールになっているので使いやすいです。

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使用カラー

本体

ビームライフル

墨入れ

まとめ

今までの作品とは違い工作を色々やってみました。おかげで時間がかかってしまいましたが、ディティールアップでかなり満足度は上がりました。
まだまだディティールを凝るところはたくさんありますが、やりだすとキリがなさそうですね。ほどほどにしておこうと思います。

また塗装には慣れてきたので、ところどころ道具の使い方を工夫することで時短できたのもよかった。
特にエアブラシ0.5mmとエア圧の調整でベース塗装がかなり楽になることに気づけたのは収穫でした。

メッサーが良すぎてプレバンでF02型と指揮官型もポチったので、ぜひギャルセゾンをキット化してほしい...
2作目でもメッサーが活躍することを期待しています。