「Astroneer」がやりたかった。
ただ、うちには動作条件を満たすWindowsマシンがなくて困った。
ゲームはそんなに長く続かないタチなので100時間もやらないはず。
そのためにわざわざ何万も払ってWindowsマシンを買いたくもないし、大掃除でせっかく空けた家のスペースも使いたくない。
諦めきれずに同僚にslackでAstroneerやりたいと話していたら
「AWSでWindows使えばいいじゃん」と言われた。
その発想はなかった。
調べてみると、海外に同じ事をしている人がいた。
- Run your own high-end cloud gaming service on EC2
- Revised and much faster, run your own high-end cloud gaming service on EC2!
意を決して作業を始めると、1時間くらいでAstroneerがプレイできる環境が手に入った。
今回はパフォーマンスそっちのけで、とりあえず動かせるところまで。
※2016/12/24追記
より快適にプレイするためのVPN導入
takanamito.hateblo.jp
環境
手元にはMacしかない
Macbook 12インチ Early 2016 (macOS Sierra)
手順
- EC2インスタンスの起動
- Microsoft Remote Desktopでつなぐ
- グラフィックボードのドライバを更新する
- オーディオドライバをインストール
- Steamをインストール
- Astroneerをインストール
※破産の可能性があるので自己責任でお願いします
EC2インスタンスの起動
AWSマネジメントコンソールからEC2を起動します。
今回使うAMIは「Microsoft Windows Server 2012 R2 Base」
※最新のWindows Server 2016がありますが、あとでインストールするドライバの関係で2012じゃないと動きません
- AMI: Microsoft Windows Server 2012 R2 Base
- インスタンスサイズ: g2.2xlarge
- ストレージ: EBS gp2 100GB
- セキュリティグループ: 3389番(RDP)のみ開放(リモートデスクトップで使用
※2016/12/23追記 同僚から「Windows Server 2012 R2 with the NVIDIA Driver」のAMIを使ったほうが ドライバのインストールが楽になるとの情報を教えてもらいました。
Microsoft Remote Desktopでつなぐ
EC2インスタンスが起動しステータスチェックが通ったら、下記の手順を実行しパスワードを入手します。
次にMicrosoft Remote DesktopをDLし接続設定をします
- Connection name: お好きに
- PC name: EC2のIPアドレス
- User name: Administrator
- Password: さっき取得したやつ
- Start session in full screenのチェックを入れる
- Use all monitorsのチェックははずした方がいい
これで接続できるはず。
ここからは普通にWindows触るときと同じ感覚で操作可能
ただしセキュリティ設定が厳しくて、IEでいろんなサイトにアクセスするときに
「このドメインを信用しますか?」的なダイアログがひたすら出続けるのでその辺は僕はポチポチして回避しました。
もっといい方法があれば教えてください。
グラフィックボードのドライバを更新する
リモートデスクトップでログインしたら、グラフィックボード NVIDIA GRID K520用のドライバを更新します。
NVIDIA DRIVERS Quadro Desktop Driver Release 367 WHQL
※ちなみにWindows Server 2016を使っていると、ここで古いバージョンのドライバしか入らず
ゲーム起動時にエラーで強制終了されてしまいました。
デバイスマネージャからデフォルトのドライバである「Microsoft Basic Display Adapter」をオフにしたあとにアンインストール
さらにドライバのファイル自体も削除しておくとよい模様。C:\Windows\System32\Drivers\BasicDisplay.sys
僕は権限を与えることができずに削除失敗しました。
オーディオドライバをインストール
オーディオドライバは入ってなかったぽいのでインストール
Razer Surround Personalized 7.1 Gaming Audio Software | Razer US Site
これで右下のタスクバー?のボーリュームアイコンのバツ印が消えて
手元のMacから音が聞けるようになるはず
必要であれば言語設定も変更して
この辺で一度再起動しておくとよさそう。
Steamをインストール
あとはいつもどおり、Steamをインストールしたのちに
Astroneerをインストールすれば、、、
コスト
今回使ったのが
- CPU: 8コア
- メモリ: 15GB
- GPU: NVIDIA GRID K520
のg2.2xlargeインスタンス
東京リージョンで動かしても$1.01 / 1 時間
このスペックのパーツを買い揃えることを考えると 100時間やったとしても1万円強で、ものすごいコスパ
低レイテンシーを求められるゲームならまだしも、今のAstroneerのように
1人でのんびりとやるぶんには全く問題ない感じ。
所感
今の環境では完全互換とはいかず、なぜかマウスのドラッグアクションが効かずに
掃除機みたいなやつで吸うアクションがうまくできない。
この辺は別のリモートデスクトップクライアントも使って検証してみる予定。
公式ForumでもMac対応するってQ&Aに書いているので、気長に待ちます。
What about Mac users?
Eventually Astroneer will be supported on Mac. Not confirmed if it will be supported at Early Access launch yet though.